1. MONOCOという挑戦

忙しく動き回っていようと、生活を美しく豊かなものにしたい人は日本にも多く存在する―。そんな人たちの生活に刺激や驚きを与えるような「モノ(MONO)」を通じて、新たな「コ(CO)」ミュニケーションを生み出す。このテーマを軸に多種多様な商品を扱っている、オンライン限定の総合セレクトショップ、それが MONOCO である。

しかし、そんな MONOCO を取り巻く状況は厳しい。
実際、オンライン・コマース、つまり「EC(電子商取引)」への投資は、今や下火だ。少し前までは、ECといえば、ソーシャルゲームへの投資熱が冷めると共に選ばれるようになった人気の投資銘柄だった。とにかく会員を集めて、マネタイズは広告で、といった安易なビジネスモデルや、射幸心を煽り、人の弱みにつけこむビジネスモデルに比べ、ECは分かりやすく健全なビジネスモデルだ。

本年より、弊社代表の和泉 裕臣が、ランドセルメーカーである株式会社VONDSの取締役に就任し、新たにランドセル事業に参画することとなりました。よって、WEBサイト全般の制作及び開発、WEB広告チャネル設計及び運用につきましては、弊社にて一手にお引き受けすることとなりました。なお、同社の筆頭株主として、同じく和泉が取締役を務める株式会社MONOCOが参加しております。

ランドセルのブランド名は会社名と同じ「VONDS(ボンズ)」。従来にはない、画期的なランドセルとなっております。ランドセルデザインはあの「クールジャパン」の委員も務めていらっしゃる大沼 敦氏を起用。ランドセル制作は「ララちゃんランドセル」で有名で、ランドセル業界最高水準の技術を持つ株式会社羅羅屋様となります。

これから弊社SINGULIERは、“プロダクトメーカー(VONDS) ✕ セレクトショップ(MONOCO)✕ マーケティング&テクノロジー(SINGULIER)”という三位一体の座組を通して、実際に小売を営まれる方々に親近で、より実践的なコマースのノウハウを持つ企業体を目指していきます。

しかし、何故今ランドセルなのでしょうか。

「キュレーション」という言葉は、専門家はもとより人間である必要すらなく、“自動的にパーソナライズされたレコメンデーションの代名詞”のように世間ではみなされつつあると感じますが、本当にそういうものなのでしょうか?今回は、コマースにおけるキュレーションに焦点を当てて、深掘りしてみたいと思います。

「メディアコマース」という言葉をご存知でしょうか?
最近は小売の世界ですら、このメディア戦略が流行っているようです。